小倉のすいな

推拿とは

中国では古代より、独自の自然観、人間観に基づいた伝統医学『中医学(中国医学)』を発展させてきました。中医学の真髄は病気を治す《治療》というより、むしろ病気にならないようにする《養生》にあります。

その中医学の理論に従い、道具を使わず『ゆらぎ』を中心とした独自の手法を用いて体表にある経絡、経絡上のパワースポットであるツボ(経穴)を刺激することで、身体の状態を整える治療法・養生法は『推拿(すいな)』と呼ばれ、『中薬(漢方薬)』『鍼灸』と並んで中医学の三大治療法の一つに数えられており、中国では中医院(中医学の専門病院)の中に『推拿科』があり推拿は医療行為として認識されています。(日本では医療行為と認められていません)

推拿施療の特徴は、症状のみにアプローチしないということです。今出ている症状には必ず原因があります。その原因を突き止め、その原因を作っている身体の状態を中医学的に分析《『弁証』といいます》してそれに対してもアプローチする。つまり、①症状に対してのアプローチ②症状の原因を作っている身体の状態に対するアプローチ、これらを合わせて治療、養生に応用します。

中医学ではすべての疾患は、身体のバランスが崩れることで生じると考えます。その崩れ方を中医学的に診て分析することで治療方針を立てていきます。
ですので、中医学が理論的基盤にしっかりある『推拿』は、痛みやしびれに代表される整形外科的疾患はもちろんのこと、内科的疾患、精神的疾患、アレルギー性疾患など、ありとあらゆる疾患に対処できます。

推拿で使われる手技は中国古代より伝わる基本手法である『推拿八法』、ゆらぎの手法である『滾法(こんぽう)』『一指禅推法(いっしぜんついほう)』『按揉法(あんじゅうほう)』、気功を取り入れた『気功点穴法』など、様々な手技を部位や状態によって使い分け、丁寧に刺激していきます。

中医学において経絡システムは、五臓六腑を中心に身体のすみずみまでつなげている気血の通り道です。経絡とその経絡のパワースポットである『ツボ(経穴)』をゆらぎ系の手技、気功点穴を中心に刺激することで、気血の流れが活性化され、身体のバランスが整い、心身共により健康的な身体へ近づいていきます。

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